アクションゲームは脳に効く!科学が語るその影響とは?

ライフスタイル
この記事は約4分で読めます。

アクションゲームが好きな人、必見です!「ゲームばっかりやってると頭が悪くなる」なんてよく言われますが、実はアクションゲームが脳に良い影響を与えるという科学的な研究もたくさんあるんです。今回は、アクションゲームが私たちの脳や身体にどう影響を与えるのか、数字を交えて詳しく見ていきましょう!

アクションゲームは視覚能力を高める?

アクションゲームをプレイすると、視覚的な処理能力が向上することが数多くの研究で証明されています。例えば、Green & Bavelier(2007)の研究では、アクションゲームを頻繁にプレイする人は、視覚処理の解像度が非ゲーマーに比べて向上することが確認されています。特に、対象物を識別する際に、隣接する物体との距離が短くても、アクションゲームをプレイする人は正確に対象を識別できるという結果が得られました【Green & Bavelier, 2007】。これは、ゲームを通じて視覚処理の基本的な特性が強化されることを示しています。

認知機能も向上する?

アクションゲームをプレイすることで、注意力や認知能力が向上することも研究で明らかになっています。Bediou et al.(2018)のメタアナリシスによると、アクションゲームプレイヤーは、認知能力の向上が確認されており、注意力や空間認知能力が非プレイヤーに比べて約0.55標準偏差優れていることがわかりました【Bediou et al., 2018】。

さらに、ゲームをプレイすることで、これらの能力が改善されるという因果関係も確認されており、約30時間以上のゲームプレイで効果が見られることが報告されています。

注意力や反応速度も強化される?

アクションゲームをプレイすると、視覚的な注意力や反応速度も向上することがわかっています。Chisholm et al.(2010)の研究では、アクションゲームプレイヤーは非プレイヤーに比べて、無関係な刺激が存在する状況でもターゲットに素早く反応する能力が高いことが示されています【Chisholm et al., 2010】。この結果は、アクションゲームが視覚的な選択的注意力を強化し、複数の物体を追跡する能力を向上させることを示唆しています。

反応時間はどのくらい改善する?

Boot et al.(2008)による研究では、アクションゲームプレイヤーは非プレイヤーに比べて、反応時間が改善されることが示されました。例えば、物体が移動するスピードに対する追跡能力や、視覚短期記憶における物体の変化を検知する能力が向上し、タスクの切り替えも迅速に行えるようになるという結果が出ています【Boot et al., 2008】。これにより、ゲームプレイが日常生活の様々な状況での反応速度向上に寄与する可能性があります。

社会的情報処理への影響は?

一方で、アクションゲームは社会的な情報処理に対しても異なる影響を与えることがわかっています。Bailey & West(2013)の研究では、アクションゲームを10時間プレイした被験者が、怒った顔や幸せな顔を識別する際に異なる脳波パターンを示し、感情処理に影響を与える可能性があることが報告されています【Bailey & West, 2013】。この研究は、視覚的な認知能力が向上する一方で、感情認識に対する影響も考慮する必要があることを示唆しています。

アクションゲームは運動能力も向上させる?

視覚や認知能力だけでなく、運動能力にも影響があるという結果もあります。Li et al.(2016)の研究では、アクションゲームをプレイすることで視覚運動制御能力が向上し、ドライビングやスポーツなどの実生活のタスクにも役立つ可能性が示されています【Li et al., 2016】。

特に5時間から10時間のゲームプレイで視覚運動制御の改善が確認され、非ゲーマーでもアクションゲームを練習することで、同様の効果が得られる可能性があると報告されています。

結論:アクションゲームは認知能力を高め、視覚や反応速度にプラスの影響を与える

アクションゲームは、視覚処理能力や注意力、認知能力、さらには運動能力まで幅広くポジティブな影響を与えることが科学的に証明されています。ただし、社会的な情報処理に対しては慎重に捉えるべき側面もあります。全体的に、適度なプレイであれば、アクションゲームは私たちの脳や身体をトレーニングする有効な手段となり得ます。

タイトルとURLをコピーしました